8月最初の日曜日は町内一斉清掃で、朝からみんなでごみ拾い。

やっぱりタバコの投げ捨てが多かった。
掃除を終えたら、すぐさま出発。まっしぐらに車を走らせる。
このあと崩落地点に車を置いて、登山ポイントとなる鉱山跡地までは林道歩き、涼しいうちに行きたかったのだ。
林道をのんびり歩いて、眼の前が開けるとなると、目的地の丸子峠が見えてきた。

前方に見える鞍部が地形図上での丸子峠。
おいらはすっかり行けるつもりのおいらはテンションアップ。
やがて問題の砂防ダムに来て、突破を試みる。

これは現時点の砂防ダムだけど、これでは説明しにくいので、去年のもので。
ダムの右手にはピンクの目印があり、溝状のところを上がって

ダムの上に出るルートになっていると思われるのだけど、崩れやすい地質でステップが刻めず
ズルズルすべり、おまけに手がかりになるものが無いので、そのルートは上がれず。
(いったいどうやってルート設定したのか疑問)前回はかなり手前の斜面を登ったのだが、結局溝状になってるところを渡れなくて、
上から回り込もうとしたけど、滑りやすくて断念。
今回も手前の斜面からあがろうとしたら、前回よりも足元が崩れやすい。
おそらく前回は凍っていたから、引っかかりがあったんだと思う。
結局登れなくて右岸からはあきらめた。
そこで、砂防ダム手前に左から流れ込んでる沢を覗きこんだら、ちょっと上に人工物。
ということはあそこまでいくルートがあるはずと、左側斜面をかなり手前から回りこんで上がってみた。

結局踏み跡はありませんでしたが、なんとか沢へ。人工物は砂防用なのか水源用なのかはわからず・・・
ここまで来ましたが、そこから砂防ダムに行くには斜面をあがって回り込まなければいけない。
砂防ダムを突破できれば、あとは大丈夫と思ってましたが・・・・
え~、ここから先は撤退する顛末で、山行の参考にならないと思うので端折りますとりあえず行動ルートを去年の写真に表してみました。

要約すると、斜面をはいずりまわった挙句、蜂に刺され、斜面を転げ落ち、死ぬかと思いましたが
なんとか生還。ホッとしたのも束の間、メガネを紛失して戦意喪失。
泥だらけで痛む体を温泉で癒した記録です。
詳細も書きましたが、お暇な方はどうぞ。
注:ここからは写真があまり撮れてないので、ほぼ文章お伝えします。まわり込めれれば何とかなると上がってみたら、砂防ダム付近は途中からストンと切れ落ちていて下りられない。
そこでもう少し上流ならと思ったものの、崩れやすくて足がかりが取れない。
潅木にぶら下がりながら移動してましたが、木が生えてるところは地面がしっかりしてるはずと
そのうち木が生えてるところに沿って上へ。
下りられそうなところで下ってみるものの、ある程度下がると崩落してるところが多く、
潅木の間が大きいところが多数あり、掴まっての移動もやりずらい。
そのうちに、これは下りるより登って丸子峠への道に出た方がいいと考えて、
潅木の間をを這うようにして登っていました。
二本木が連なってるところまで来て、一本目を過ぎたところで突然無数の羽音。
どうやら蜂の巣があったのに気づかず刺激してしまったようで、あっという間に取り囲まれました。
逃げ場が無く、刺されながらも振り払ってるうちに、足元が崩れ斜面を滑り落ちてました。
一瞬死を覚悟しました。木のすぐ下は崩落していてけっこう急傾斜でしたが、
トレッキングポールが潅木の間に引っかかり、ストラップに手首を通していたので抜けることなく
4mぐらい落ちたところで止まり、おまけに落ちたことで蜂も少なくなってなんとか振り払うことができました。
そのあと体勢を整えて、潅木につかまりながら移動すると、丸子峠までのルートと考えてたところに
出ることができました。踏み跡と思っていたけれど、実際は涸れ沢でした。
刺されたところの応急手当とザックを探ったものの、虫除けのスプレーしかない。

左腕・脇腹・首筋を5・6箇所刺されてました。
「蜂に刺されたときはおしっこをかけろ」(←調べたら医学的根拠は無い)と子供の頃に聞かされていたので、
しょうがないからタオルにおしっこをかけてと思ったけど、汗だくできたせいかチロリとも出ない。
そのうち腫れてきたものの痛みが治まってきたので、もう少し登ってゆっくり休める場所へと
歩き始めて気が付いた。
なんか視界がぼやける。これは毒が回ってきてしまったか。やべぇ・・・と、目頭押さえに手をやって、メガネがないことに気が付きました。
どこかでメガネ紛失であります。
蜂を振り払ったときなのか、斜面を落ちた時なのか、探しに行くか迷いましたが、
また蜂に刺されるのは嫌だし、崩落してる斜面を探すのも大変だしと、すっぱりあきらめました。
ついでに行動意欲も失い、撤退することにしました。
川原まで下りると藪になっていて、その藪を上流から何者かが歩いた跡あり。
人だと左右に藪が分けられると思うのですが、下流側に草が押し倒されてました。
「奴」だなと思いましたが近くにいる気配がないので、その踏み跡を利用して砂防ダムへ。
砂防ダムからは潅木にぶら下がるようにして斜面をずり落ちて、鉱山跡に戻りました。
この頃には蜂に刺されて痛いのだか、斜面をずり落ちてぶつけて痛いのだか、
とにかくあちこちに痛みがあって、鉱山跡地の一角にひっくり返って大休憩。
落ち着いてみると体中汗まみれの泥だらけ。
これは温泉に入ってすっきりしなければ、ふらふらと林道を歩き、車に戻って温泉に。
この日の温泉入浴は
「生き返った」と思えた瞬間でした。
ジックリ入って、風呂の脇で横になって休み、今回の疲れや痛みを癒しました。
この温泉が虫刺されに効くのかどうかわかりませんが、腫れが引いて痛みもありませんでした。
さて、今回の山行をGPSログで表すとこんな感じです。

「HOLUX」の方はGPS信号のデータが取れないようで、時間の表示ができず、緯度・経度の表示も
動いていないのに、何秒の単位がクルクル変わり落ち着かない。
「CANMORE」の方はソフトで機器から直接読み取りができないんですが、
機器のほうはちゃんと表示ができているので、機器からデータを取り出して、ソフトで読み取れるデータに
コンバートして表示できるようにしました。
ソフトの表示はグーグルマップの地図ですが、地形図ではないので山歩きではわかりにくいですよね。
で、さらにグーグルアースに置き換えてみるとこんな感じ。

苦闘の様子がわかるかと・・・・
行動距離は約5km、行動時間は3時間とちょっとでした。
いつかメガネを探しに行かねば。そんな気持ちがちょっとだけあります。
←よければクリックお願いします。
- 2019/08/08(木) 22:32:18|
- 丸子峠
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0